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主なコーヒー生産国(中央アメリカ・カリブ海地域編)

コーヒー関連

今回は、主なコーヒー豆の生産国を紹介していきたいと思います。

コーヒー豆は、主に中央アメリカ、東南アジア、アフリカなどの赤道近い国々で農業生産されており、コーヒーの生産国が赤道周辺に集中している事からコーヒーベルトと呼ばれています。

なぜ、赤道周辺にコーヒーの農園が集中しているのかというと、生育条件が適していると言われているのかの生育条件についての解説は、後記述で説明をしたいと思います。

どのような国々で生産されているの一部を紹介をしていきたいと思います。
第一弾として、中央アメリカ・カリブ海地域を紹介したいと思います。

ブラジル

ブラジルは、世界一のコーヒーの生産国で、約356万tのコーヒーを生産しており、世界の約30%もの生産量を誇っています。

コーヒー品種の内、約70%がアラビカ種と言われており、アラビカ種の中ではブルボンやムンド・ノーボなどの品種が栽培されています。コーヒー豆の品質は等級を付けられており、欠品豆の多さからNo.2からNo.8の格付けされ、No.2等級が最高級とされています。

味や香りの特徴としては、シャープな苦味とさわやかな酸味、重すぎないコクのバランスのある味わいで、クセが少なく飲みやすいと言われています。ブレンドコーヒーを作る上では、ベースとされる事が多く豆の良い所と調和されると事から活躍しています。

コロンビア

コロンビアは、多様性な気候と地形により、地域よって様々なコーヒーが作られています。

コーヒー栽培は小規模農園が多く、栽培から収穫まで人の手によって行われおり、品質にこだわって栽培されています。コーヒー豆の品質は豆の大きさで決められており、一番大きい豆がスプレモと言われて最高級とされています。

味や香りの特徴としては、芳醇な甘み、やわらかな苦みとコク、豊かなフルーティーさが特徴とされており、酸味も突出せずバランスがよくマイルドなコーヒーです。
ブラジルと同様に、バランスが良い事からブレンドコーヒーのベースに使われています。

グァテマラ

グァテマラは、中央アメリカの北部に位置し、労働人口の約半分が農業に従事している国で、コーヒーの生産量は世界で10位となっています。

適度な降雨量と豊かな火山灰土壌、天候に恵まれ寒暖差の大きい山岳地帯の山の斜面や高原地帯での栽培が盛んです。収穫されたコーヒーの95%以上が水洗式(ウォッシュド)と呼ばれる処理がなされ、コーヒーチェリーの果実部分を洗い流してしまう為、発酵による風味が少なく、果実味のある酸味がシャープに出やすい傾向があります。コーヒーの等級は標高によって決められており標高1,350m以上のSHB(ストリクトリーハードビーン)が最高等級となっています。

味や香りの特徴としては、甘い香りとやや強めながら上品な酸味、カカオのようなコクと芳醇な味わいが特徴で、栽培している地域も多様性で、その味わいも大変豊かです。
他の豆とのブレンドにも使われる事があります。

日本では、スペシャリティコーヒーの銘柄として有名です。

ニカラグア

ニカラグアは、中央アメリカの中央に位置する国で、国土は日本の1/3程度となっており、国の中心部には火山を伴う山岳地帯があります。

山岳地帯がコーヒーの栽培に適している事から、数多くの栽培農家があります。日本での輸入量は多くありませんが、オーガニック栽培されている事からスペシャリティコーヒーとして注目されています。コーヒーの等級は標高で決められており、4つに等級が分けられています。標高1,500mから2,000mのSHB(ストリクトリー・ハイ・グロウン)が最高級とされています。

味や香りの特徴としては、口当たりが柔らかく、さっぱりした酸味とほんのりとした苦味、バランスが取れたコクがあります。
よって、コクと酸味に溢れた味わいのあるコーヒーという特徴があります。

キューバ

キューバは、アメリカ大陸から大西洋側にある島国で、熱帯気候に恵まれた環境で、肥沃な土壌で栽培されています。

多量の年間降雨量と標高、気温、昼夜の温度差においてもキューバは最適な環境とされていますが、ハリケーンによる栽培への被害も大きく、流通が不安定になる傾向があるという側面もあります。

キューバコーヒーとしては、主に3つの生産銘柄があります。

クリスタルマウンテン

キューバで生産されているコーヒーの中で最高級とされて、「キューバコーヒーの王様」と呼ばれています。標高1,000m以上のエスカンブライ山脈で栽培されていて、この山脈は水晶の産地でもあることから「クリスタルマウンテン」と呼ばれています。

豆は大きいのが特徴で、焙煎した豆は水晶にように輝いています。
芳醇で上品な香りが特徴で、苦味と酸味のバランスが良く、ソフトでマイルドな口当たりで飲みやすいコーヒーですが、甘みはさっぱりしているのに強いという印象が残ります。

シエラ・マエストラ

シエラ・マエストラはキューバの南東部に位置し、最大の山脈「シエラマエストラ山脈」で生産されています。キューバのコーヒー農園の発祥の地としても有名で、2000年には世界文化遺産として登録されています。

高地なために日中と夜間の寒暖差が激しく、一年を通して平均気温がほぼ一定の25℃前後で、肥沃な土壌が広がっており、降雨量も豊富なため、コーヒー豆の生産にとても適しています。

香りや酸味、甘み、苦味と共にバランスが良く、さわやかな味わいが特徴なコーヒーです。
チョコレートの様な香りがあり、芳醇な香りを楽しめます。

キューバ TL(ツルキーノ)

キューバの南部に位置する「マエストラ山脈」の最高峰である「ツルキーノ山(標高1,974m)」の麓の標高1,000~1,100mの地域で栽培されています。

等級は中程度ですが、「クリスタルマウンテン」よりも小粒ではありますが味わいが落ちることはなく、人気の銘柄の1つです。

苦味は少なく、ほんのりとした上品な甘さが特徴で、さわやかな酸味もあり香りが豊かです。
癖のない飲みやすさで、優しい気持ちにさせられるコーヒーです。

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